edenの開発コンセプト システム設計編(と小史)

クラウド型eラーニングサービスedenは、もともと私が研修の講師などをやっていたときに個人的なツールとして作り始めたものです。それから数年間、いくつかの案件でカスタマイズを繰り返しながら、去年頃から単体のサービスとして使えるように本格的に開発をスタートしました。もともと「学び」ということには興味があり、「学びを変えるサービスや製品をいつか作りたい」という思いはあったのですが、別に「いつかやろう」ではなくて「今から始めればいいじゃないか」と思いなおしたわけです。

edenのウリは?

お客さんと話をしていて「edenのウリは何ですか?」とよく聞かれます。いろいろな思いを込めてはいますが、最もキャッチーな言い方をするなら「クラウド型であること」だと思っています。「クラウド」というといろいろな文脈で使われているので、だいぶ怪しい響きになってしまってはいますが、私は「スケールアウトが簡単にできて、マルチテナント型のネットサービスである」という理解をしています。

スケールアウトとマルチテナント

スケールアウトとは「サーバーの台数を増やすだけで、処理性能を向上させることができること」です。つまり、安価なマシンを複数台利用することで性能や安定度を向上させることができる、ということです。これは、システムの設計時点からスケールアウトを考慮しておかないと実現できません。

また、マルチテナントというのは「1台のサーバー上で複数のアカウントが利用可能である」というような意味です。システムによっては「1つのアカウント(企業)が1台のサーバーをまるごと使う」という設計になっているため、お客さんが増えるたびにその分サーバーを増やす必要があります。そうすると、利用開始までに必要な作業が増えてしまうため、サービス提供者側の運用コストが増加します(=価格が上がります)。マルチテナント型であれば、アカウントの増減が簡単にできるため、不必要に高い初期費用もなく「使いたいときにすぐ使えるサービス」になるというわけです。(1台のサーバーに複数のお客様情報が入るため、セキュリティ管理はより厳密に行う必要があります。)

完全なインターネット型サービス

edenは当初の設計段階から完全にインターネットベースになっています。つまり、管理者・受講者ともにソフトを一切インストールする必要なく、インターネットに接続できる環境であれば、すぐに利用できるということです。最近では、パソコン以外にも携帯電話やiPadなどといった、さまざまな機器からインターネット接続できることが当たり前になっています。edenでは、もちろんこれらの機器にも対応している、ということです。

つまり・・・

「スケールアウト可能でマルチテナント型のネットサービス」という設計になっていることで、高性能で安定していて、簡単に利用できるサービスを低コストで運用できる、ということです。現在の学習管理システム(LMS)で、ある程度高機能なものはほとんどがインストール型のソフトウェアで、まず「初期費用が数百万円」というものが多いようです。クラウド型eラーニングサービスであるedenでは、月数千円程度から使い始めることができる上、数千ユーザーまで拡張することもカンタンです。